【TAB譜付き】ペンタトニックスケールの初心者向け練習方法3選【ブルースギター講座】

ギター講座
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ブルースやロックギターに欠かせないスケールといえば「ペンタトニックスケール」。
耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?

僕のYouTubeチャンネルでもこれまで何度かペンタトニックに関するレッスン動画を公開してきましたが、いただいたコメントや実際のレッスンの現場では「ちょっと難しい」「ノリが掴めない」といった声もありました。

そこで今回は、ペンタトニックをより初心者向けに、以下の3つの要素を分けて練習できる内容をご紹介します。
ブルースギターに限らずロックやポップスなど、初心者の方から基礎を見直したい方まで幅広くおすすめできる練習方法です。
アドリブ演奏への第一歩として、ぜひ取り組んでみてください。

この記事で紹介しているTAB譜の実演は↓の動画からご確認いただけます。

① ペンタのボックスポジションを覚える練習

まずは「ボックスポジション」と呼ばれるペンタトニックの基本形を覚えるための練習フレーズです。

ボックスポジションとは、指板上の4〜5フレット分の範囲で弾ける形です。
ペンタにおいては、以下の形が最も覚えやすくフレーズが作りやすい定番のポジションとして親しまれています。

まずはこの一形をしっかり覚えることで、今後の応用にもつながります。

今回は、Aのブルース進行に沿って使える短いフレーズを使いながら、自然にこのポジションを覚えて自由に使いこなせる、というのを目指します。

練習フレーズ

練習のポイント

①…短いフレーズを積み重ねて徐々に複雑になっていく構成で、段階的に上達できる仕組みになっています。

②…この音はペンタには含まれない音ですが大変重要な音で「ブルーノート」と言います。
下の図の青丸の位置の音です。

ペンタにこの音が加わることでブルージーな雰囲気になるため、ブルースやロックにおいては実質ペンタとセットで扱います。

③…スライドを効果的に使っていただくことで、ニュアンス付けの意識を身につけることができます。

④…この音は「経過音」と言います。
ペンタトニック内に含まれる音ではありませんが、1フレット分離れた音同士の間を埋める音として機能します。

② リズムとタイミング感覚を鍛える練習

続いては、リズムやタイミングを強化するための練習です。

「色々なフレーズが弾けるようになったけど、リズムがマンネリになってしまう」
「拍の頭からしかフレーズが始められない」
…といったお悩みにぴったりです。

Aのブルース進行に合わせて、短いフレーズをいろんなタイミングで弾く練習をします。

練習フレーズ

練習のポイント

①…2拍目の頭からフレーズが始まっています。
「イチト ニイト…」の「ニ」の部分で8フレットを弾き始めます。

②…2拍目の裏からフレーズが始まっています。
「ニイト」の「ト」の部分で5フレットを弾き始めます。

③…2拍目の「ニイト」の「イ」の部分からフレーズを弾き始めます。

このように、始めるタイミングをずらすことで、タイム感やノリを身体に染み込ませることができます。
「どこからでも弾ける感覚」が身につくと、アドリブの自由度が格段に上がります。

③ チョーキングの練習フレーズ

最後は、チョーキング(ベンド)技術の練習フレーズです。
ブルースギターやロックギターでは「チョーキング」は重要な表現手段です。
今回のフレーズでは、徐々に難易度を上げながらさまざまなチョーキングに挑戦できます。

練習フレーズ

練習のポイント

①…半音チョーキング

②…クオーターチョーキング
「ほんの気持ち程度音を上げる」というチョーキングです。
「気持ち程度」というのが重要なポイントで、感覚的に「いい感じのポイント」を感じながら弾くことが大事です。

③…全音チョーキング
半音チョーキングと全音チョーキングを明確に使い分けられるようにすることが大事です。

④…「ジョイント」テクニック
1本の指で複数の弦を押さえるという技術です。
チョーキングとセットでよく使われます。

また、最後の1弦8フレットでのチョーキングは、張力が強くて力が必要な上に弦が切れやすいポイントでもあるのでコツが必要です。
逆にこのようなやりにくいチョーキングもきちんとこなせるようになることが、チョーキング上級者の証かと思います。

まとめ

今回ご紹介した3つの練習フレーズを少しずつ練習することで、自然とアドリブソロを弾くために必要な以下のスキルが身につきます。

  • ペンタトニックスケールの形を理解する
  • リズムやタイミングの感覚を鍛える
  • チョーキングや表現技術を体得する

今回の練習のように、ペンタトニックはスケールを上下するだけでなくなるべく実践的な形で練習していただくことで、実際の演奏に活かしやすくなります。

日々の練習にお役立ていただければ嬉しく思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。
↓以下の再生リストから、ブルースギターに関する色々なレッスン動画をご視聴いただけます。

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