1972年、Deep Purpleの名盤『Machine Head』に収録された「Highway Star」は、ロック史に燦然と輝く名曲として、多くのギタリストに影響を与えてきました。
リッチー・ブラックモアによるギターソロは、盛り上がり感や緊張感のある構成が魅力です。
またギターソロの後半部分は、ハードロック/ヘヴィメタルにおける速弾きの元祖的なフレーズとなっています。
このフレーズは当時のギターシーンに大きな衝撃を与えたのはもちろん、現代においても速弾き習得の導入的な教材として価値が高いものです。
前半(メロディアスパート)
前半部分ではチョーキングを多用するため、いつでもスムーズにチョーキングできる手の形を保ちながら演奏することが大切です。
具体的には、親指をネックの上に出した「シェイクハンドフォーム」を維持して弾くことを心がけてください。




↑前半の3弦5フレットのチョーキングは人差し指の腹をつかって行います。
最後の方の2弦8フレットのチョーキングは、一番最後だけプレベンド(あらかじめ弦を押し上げておく)させておくのがコツです。

↑1弦8フレットのチョーキングは硬くて大変ですが、人差し指中指薬指の三本の指の力を合わせて押し上げます。
また、3弦を弾いた後すぐに1弦チョーキングになるので、左手が忙しいという問題があります。
対策として、1弦(人)→2弦(中)→3弦(人)の運指で弾くようにすると、次のチョーキングに余裕ができます。

後半(速弾きパート)
後半の速弾きパートは、一定のシーケンスを繰り返すようなフレーズになっています。
このようなメカニカルなフレーズは手首に力が入りやすく、痙攣するような弾き方になってしまいがちです。
手首に力が入っていると、スタミナが持たなかったりギシギシしたような音色になったりとデメリットが多いです。
理想は、コードストロークのときのしなやかな状態の手首です。
そのためには「極めて動きが小さいコードストローク」のようなイメージを持つようにしてください。
弦移動を含む速弾きの場合は、手首だけでなく指先の屈伸などの細かい動きが必要になりますが、Highway Starの場合は1弦だけをただひたすら弾くフレーズなので、手首さえ脱力できていればそれなりに弾けます。




高速ピッキングのコツや練習方法について、詳しくは↓の記事をご覧ください。
また、速弾き系のレッスン動画は以下↓の再生リストにまとめています。
最後までご覧いただきありがとうございました。



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