【豆知識】ギターを選ぶ際のポイント

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この記事では、これからギターを始める方に向けて、どんなギターを買えばいいかのポイントを書いていきます。

ギターは様々な種類があるため、何を選べばよいか本当に迷います。

ギターは自己表現のための道具なので、大前提として見た目の好みやフィーリングは最も大事にしたいポイントです。

ただ、見た目だけで選んでその他のことはよく分からず購入した結果、弾きにくいギターや自身の音楽性にそぐわないギターを選んでしまったということもあると思います。

そうならないために、この記事ではギターの購入の際に最低限どのような箇所をチェックすれば良いか、そのポイントを解説します。

ネック反りの有無

まず重要視したいポイントはネックの反りです。

↓の左の画像のような状態を順反り、右の画像のような状態を逆反りといいます。

ネックが反っていないかどうかは↓の『タッピング法』と呼ばれるやり方で判別することができます。

〜タッピング法のやり方〜
①左手で1弦の1フレットを押さえます。
②右手の小指で、Eギターは21フレット、Aギターは14フレット辺りを押さえます。
③右手人差し指で1弦を軽くトントンと叩きます。
そうすると↓の画像のように、弦とフレットとの隙間が分かると思います。

左の画像のように弦一本分くらいのギリギリの隙間がある状態がベストです。
真ん中の画像のような状態であれば順反り、右側の画像のように全く隙間が無い状態であれば逆反りの疑いがあります。

ただし、ギターは弾き続けているといずれはネックが反ってくるので、定期的なメンテナンスは必須になります。
ですので購入の際にそこまで過敏になる必要はありませんが、あまりに極端な反りのあるものはハズレ個体の可能性があるので選ばないようにしましょう。

ナットの高さ

ナットの高さも重要なポイントです。
ナットの高さは弾き心地に大きく影響します。
高級なギターは最初から弾きやすい状態にきっちりと調整されていますが、低価格になるほどナットが高くて弾きにくいものが多い傾向にあります。
特に初心者の方はなるべくナットが低いものを選ぶと挫折するリスクが少なくなります。

調べ方は、3フレットを押さえて、1フレットと弦の隙間を見ます。
そのときの隙間がハガキ1〜2枚分の厚みくらいであればベストです。

ネックの長さ、厚み

ギターのネックの長さは、ロングスケール、ミディアムスケール、ショートスケールがあります。
ネックの厚みも、薄いものから厚いものまでモデルによって様々です。
最終的には慣れですので、もし自分の手の大きさに合っていないと感じたとしても練習次第で解決できる問題です。
ただ、もし手の大きさに不安を感じるようであれば短いネックや薄いネックを選ぶのが無難な選択になるかと思います。

ピックアップ

エレキギターの場合、搭載されているピックアップの種類によって音色が大きく左右されます。
シングルコイルはシャープで鋭い音色で、ハムバッカーは太くて温かみのある音色が特徴です。
また、ハムバッカーはノイズが少ないという特徴もあるので、深く歪ませる場合にも向いています。

アコースティックギターでピックアップが搭載されているものはエレアコ(エレクトリックアコースティックギター)といいます。
エレアコはエレキギターと同じようにアンプに接続して大音量が出せるので、将来的にステージで演奏したい場合はエレアコの購入がおすすめです。

ボディーシェイプ(エレクトリック)

エレキギターのボディーシェイプは見た目の要素が大きく、音色にはさほどの影響はありませんが、弾き心地には大きく影響します。
見た目だけで選んでも良いと思うのですが、もし特にこだわりがないのであれば個人的にはストラト形状のものがおすすめです。

数あるボディーシェイプの中でストラトはかなり弾きやすい部類で、エレキギターの理想的な形状に最も近いのではないかと思います。

ボディーシェイプ(アコースティック)

アコースティックギターはボディーの大きさや形で音色がかなり左右されます。

↑ボディーが小さめでくびれが大きいものは、一音一音がはっきりしていて粒立ちが良い傾向があります。
低音や高音がガンガン出る感じではなく、中音域が豊かなイメージです。
そのため繊細なフィンガーピッキングに向いています。

↑ボディーが大きくてくびれが少ないものは、レンジの広い派手な音色になる傾向があります。
いわゆるドンシャリ系で、音の輪郭はぼやけがちになりますが低音がズンズン高音がキラキラとした感じが強いです。
そのため激しく掻き鳴らすようなダイナミックな演奏に向いています。

またボディー材が合板のものと単板のものでは明らかに生音が違います。
値段は上がりますが生音にこだわりたいという方は単板を選ぶのがおすすめです。
ちなみにエレアコの中には、ハウリング防止のため意図的に生音が小さくなるように作られているものもあります。

終わりに

ここまでお読みいただきありがとうございました。

長々と説明してきましたが、正直言って、最初から「これだ!」というギターを見つけるのは難しいものです。
見つけられた人は相当ラッキーです。
何本も買ったり売ったりを繰り返しても、まだ理想の一本に出会えないという人も少なくありません。
しかし、それも含めてギターの楽しさだと思います。
大切なのはギターを通じて得られる経験です。
失敗も含めてその過程がギタリストとしての成長に繋がりますし、いつか本当に愛せる一本に巡り会えるはずです。
楽器選びも含めて、ギターライフを楽しんでください。

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