【実機レビュー】XVIVE U4 インイヤーモニター ワイヤレスシステム|ギタリスト視点でのメリットや注意点

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音楽用ワイヤレス機器でおなじみのXvive(エックスバイブ)様より、インイヤーモニター(イヤモニ)のワイヤレスシステム「XVIVE U4」をご提供いただきました。

今回は実際に開封し、ギタリストの視点からステージやスタジオでの実用性、メリット・デメリット、そして気になるレイテンシー(遅延)について、レビューします。

↓動画でのレビューはこちら

XVIVE U4のセット内容

まずは開封して内容物を確認していきます。

  • 送信機(トランスミッター)
  • 受信機(レシーバー)
  • 専用キャリングポーチ
  • Y字USB充電ケーブル
  • XLR ⇔ 1/4インチフォン変換アダプター
  • 取扱説明書

送信機はミキサーのXLRアウトに直接挿すこともできますし、XLRアウトがないミキサーやギターのマルチエフェクター等に繋ぐ場合は、付属のフォン変換アダプターを使用する形になります。

ひとつ気になった点として、この変換アダプターを送信機に装着した際にカチッとロックされないので、少し挿し心地が控えめな印象を受けました。これが個体差なのか元々の仕様なのかは不明ですが、実用上抜け落ちるということは無いと思いますが、頭の片隅に置いておくと良いかもしれません。

なお、イヤホン本体は付属していません。モニター用イヤホン(Shureなど耳掛け式で外れにくいものがオススメです)を別途用意する必要があります。

↓純正イヤホン付きのセットもあります。

ギタリストにとっても「モニター環境」は死活問題

イヤモニというと「ボーカリストが使うもの」というイメージが強いかもしれません。

ボーカルにとって自分の声やバックの音が聴こえにくいのは致命的ですが、ギタリストにとってもモニター環境は重要な問題です。

ステージの環境によっては、自分のギターや周りの音がよく聴こえないことがあります。 アコースティックギターの場合、音が聴こえづらいとついつい力んで弾いてしまってミスの原因になります。また、エレキギターで音を歪ませていると、バンド全体の音に掻き消されて「今自分が何を弾いているのか分からない」状態になり、勘で弾かざるを得ない場面もあります。

モニター環境に左右されずきちんと弾きこなせるのも実力の内ですが、現実にはそうもいきません。そんな時に手元で自分の音をしっかり確保できるワイヤレスイヤモニは、演奏のクオリティを守る強力なお守りになります。

XVIVE U4の使い方と主なメリット

使い方は説明不要なレベルでシンプルです。

1. 直感的な操作性と手元での音量調整

送信機と受信機の電源を入れ、双方のチャンネル番号を合わせるだけで即座に接続されます。

また、受信機(レシーバー)側に付いている音量ダイヤルで、手元で即座にモニタリング音量を調整できます。本番中に「もう少しモニター音を上げたい/下げたい」と思った際、PAエンジニアに合図を送る煩わしさから解放されます。

複雑な操作はトラブルの元なので、この設定や操作のシンプルさは良いポイントなのではないかと思います。

2. 6チャンネル対応で複数台使用可能

XVIVE U4は最大6チャンネルに対応しています。 送信機と受信機を同じチャンネルに合わせれば、最大6台まで同時に使用可能です。

購入前に知っておくべき注意点・デメリット

とても便利で扱いやすいXVIVE U4ですが、ワイヤレス機器ならではの注意点も存在します。

① 2.4GHz帯特有のWi-Fi電波干渉

2.4GHz帯を使用するワイヤレス機器共通の宿命ですが、周囲のWi-Fiルーターやその他の電波と干渉し、音がプツプツと途切れることがあります。

対策:

  • Wi-Fiルーター等の発信源から物理的に距離を置く
  • チャンネルを切り替えて、最も電波が安定する帯域を探す

② 通信距離の限界

公式仕様では「障害物がない状態で最大27m」とされています。 通常のスタジオや一般的なライブハウスのステージであれば全く問題ないスペックです。ただし、屋外や大型のステージなど、規模によっては注意が必要です。

③ レイテンシー(遅延)の「足し算」に注意

XVIVE U4の公式スペック上の遅延は5ms(ミリ秒)です。単体で使用する分には、人間の耳ではほぼ感知できないレベルの自然なレスポンスです。

ただし、デジタル機材を多段接続する場合の「レイテンシーの蓄積」には注意が必要です。

実際に私が普段使っているマルチエフェクターValeton GP-5(ややレイテンシーが大きめで約5msの遅延がある)にXVIVE U4を接続してテストしてみました。
この場合、合わせて約10msの遅延が発生することになります。

10ms程度になると、特にクリーンサウンドで速いフレーズを弾いた際など、わずかなタイムラグに違和感を覚える瞬間がありました。

処理速度の速い高性能マルチエフェクターやアナログ機器のみを使っている方であれば問題ありませんが、遅延が大きめのデジタルマルチエフェクターや、デジタル機材を何個も直列で繋いでいる環境の方は、遅延が足し算される点に注意が必要です。

ギターワイヤレスとの併用で「完全ワイヤレス環境」を構築してみた

ちなみに、同じXvive製のギター用ワイヤレス(A24)とXVIVE U4を組み合わせて、シールドケーブルを一切使わない「完全ワイヤレス環境」も試してみました。

足元のケーブルから完全に解放される快適さは素晴らしいものがありますが、以下の点に留意する必要があります。

  • 電波の相互干渉:送信機同士・受信機同士が混信しないよう、干渉しないチャンネルの組み合わせを探す作業が必要。
  • レイテンシーの増加:ギターワイヤレスの遅延 + イヤモニの遅延が加算される。
  • 充電の手間:管理するバッテリー機器が増える。

手間やセッティングの難易度は上がりますが、その辺が苦にならない方であれば試してみる価値があります。

まとめ:XVIVE U4はどんな人におすすめ?

XVIVE U4は、コンパクトかつ導入コストを抑えながら、確実なモニター環境を手に入れられる優れたワイヤレスシステムです。

【こんな人におすすめ】

  • ステージのモニター環境に左右されず、常に安定した演奏をしたい方
  • ボーカリストはもちろん、自分の音をクリアに聴きたいギタリスト・ベーシスト
  • ライブ時の「万が一の備え」として、コンパクトなイヤモニを持っておきたい方

ステージでの演奏体験をワンランク上げたい方は、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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