『Jet To Jet』は、80年代にギター界を席巻したイングヴェイ・マルムスティーンがAlcatrazzに在籍していた時期の代表曲です。
当時、イングヴェイは新進気鋭の若手ギタリストとして登場し、驚異的な速弾きとクラシック音楽を融合させたスタイルでギターシーンに大きな衝撃を与えました。
この楽曲のギターソロは、若き日の圧倒的才能がほとばしる圧巻の内容となっており、イングヴェイらしいエッセンスが詰め込まれています。
彼のギターソロの中では比較的易しめな方だと思うので、イングヴェイスタイル習得のための導入として最適です。
前半TAB譜
イングヴェイを象徴するシーケンスフレーズの一つです。
ピッキングやフィンガリングの日々の基礎練習としてもおすすめです。
左手の指をすばやく動かすコツとして、焼けたアスファルトや砂浜などの上を裸足で走るのをイメージしてください。
地面(指板)に足(指先)を押し付けると火傷をしてしまうので、ピョンピョン飛び跳ねながら走り去っていくようなイメージです。



譜面(5)…15フレットに小指を使うか薬指を使うかは人によると思います。
薬指を使う方がスピーディーに弾けてリズムにも乗りやすいとは思いますが、指が短い人は小指を使っても良いかと思います。
小指を使うと小指の訓練にもなりますし、どちらでも弾けるようにするのがベストです。

このフレーズを弾きこなすためには右手のピッキング技術も重要になります。
速いピッキングのコツや練習方法については↓の記事をご覧ください。
TAB譜 後半
後半は、タイミングがジャストではなく独特のタイム感で弾いているので、メトロノームを使ってカッチリ練習すると逆に習得が難しいです。
攻略方法としては、まずはフレーズを小分けにして、ひたすら部分練習を行なってください。
それらを繋いでいく際は、ハードル走のように勢いをつけて次々にエイヤっと弾いていくようなイメージで練習するのが良いと思います。


↑小スウィープの箇所は、人差し指を離さないことが重要です。



↑先ほどの小スウィープと同じく、ここも指を離さないことが重要です。
イングヴェイのフレーズでは、押弦したまま左右に移動するようなフィンガリングが多く見られます。


↑最初は7音のまとまりで捉えて、出だしの14フレットはアップピッキングで弾くのがコツです。
そうすると最後7音目はアップピッキングで終わるので、そのままエコノミーで次の12フレットをアップで弾きます。
後半の部分は譜割の都合上3連符を使っていますが、実際は4音まとまりのフレーズです。


↑16フレットを何度も弾きますが、正確な回数弾くのは難しいです。
なのでトレモロを弾くイメージで、正確さよりも勢い重視な感じで良いと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
速弾き系のレッスン動画は以下↓の再生リストにまとめています。



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