ブルースギターのソロといえば、マイナーペンタトニックスケール一発で弾き倒すのが王道です。
しかし、「いつも同じようなフレーズになってしまう」「もっと違った雰囲気を取り入れたい」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
今回は、↓の動画を元に、ブルースでコードトーンを効果的に取り入れる方法について徹底解説します。
ブルースにコードトーンフレーズを使う理由
ブルースギターはペンタトニックスケールで押し切るイメージがありますが、ロベン・フォードなどのフュージョン寄りのプレイヤーは、要所でコードトーンを巧みに混ぜたフレーズを用います。これによって単なるペンタ一発とは違う洗練された響きが生まれます。
一般的に、コードトーンを多用するのはジャズギターのイメージが強いかもしれません。
ジャズはコード進行が激しく変化するため、その時々のコードに合った音を追う必要があるからです。
ブルースにおいてもコードトーンを使いこなせるようになるとフレーズの幅が広がります。
ただ同じコードトーンを使ったアプローチでも、ジャズとはまた少し違った作法がありますので、そんなブルースならではのコードトーンの使い方のコツを、次に実際のフレーズを分析しながら解説します。
フレーズ解説
以下、動画冒頭で弾いたフレーズのTAB譜と解説です。

①、②…A7のコードトーンです。
コードトーンの形は膨大にあるので、覚えるのがなかなか大変です。
そこで重要なのが、「コードフォーム…②」と「コードトーンの形…①」をセットで覚えることです。
③…7thの音を省いた「トライアド(3和音)」を使うことで、シンプルで力強いブルースらしさが生まれます。7thを重要視するジャズ的なフレージングとはまた違った、ブルースならではのポイントです。
④…3度の音(11フレット)を左右から挟み込む動き(エンクロージャー)です。3度の挟み込みはブルースでよく使う音使いです。

ここでは、セブンスコードの上でその5度上のマイナーセブンスのコードトーンを弾くという手法を使っています。この場合は、A7のコード上で、Eマイナーセブンス(Em7)のフレーズを弾いています。7thコードと5度上マイナーのコードトーンはとても相性が良い組み合わせで、7thコードでフレーズを弾くときは常に意識する音使いです。

①…「5度上マイナー」の手法を使っています。
②…クロマチックな音使い
コードトーンを並べると、階段を飛ばして登り降りするようなシンドさが生まれますので、クロマチックフレーズと組み合わせてバランスをとるような音使いがよく見られます。
- コードトーン : 階段を飛ばして一気に駆け上がるような「動」の動き。
- クロマチック : 1段ずつ着実に上り下りするような「静」の動き。
これらを交互に織り交ぜることで緩急が生まれ、バランスの良いメロディーになります。

①…A7のコードトーンです。
②…クロマチックフレーズでバランスをとっています。
③…三度を挟み込む動きです。

①…「5度上マイナー」の手法を使っています。この場合Eの五度上なのでBmの音使いになります。
②③…2種類のコードトーンの形を使っています。②はGシェイプ、③はF(E)シェイプです。


まとめ:ペンタトニックとコードトーンの使い分けが重要
注意点として、コードトーンを意識しすぎると、フレーズが縦に区切られたようなぶつ切りな感じになってしまうということです。
そうなると、ブルース特有のおおらかさや滑らかなメロディーの流れが失われる危険もあります。
バランスの良い使い方としては、「基本はマイナーペンタ一発で弾きつつ、ここぞという場面でコードトーンを混ぜて変化をつける」というスタイルです。
今回のデモフレーズは無理やりコードトーンを並べただけのものですが、ここからコードトーンフレーズのエッセンスを学び取っていただき、ペンタフレーズの中に加えていただくと、より豊かなブルースのアドリブソロが弾けるのではないかと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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